1.問診票入力業務の課題
医療機関では、受付で回収した問診票の内容を電子カルテへ登録するため、スタッフが紙の内容を確認しながら手入力する作業が発生します。
この作業には次のような課題があります。
よくある課題
- 問診票の入力に時間がかかる
- 受付が混雑すると入力業務が追いつかない
- 手入力による転記ミスが発生する
- 問診票の内容をデータとして活用しにくい
特に外来受付などでは、問診票入力業務がスタッフの負担となるケースも少なくありません。
2.AI OCR による問診票入力の自動化
AI-OCRを活用することで、紙の問診票に記入された文字を読み取り、患者情報などの項目をデータ化できます。
帳票レイアウトに合わせて読み取りエリア(ゾーン)を設定しておくことで、
- 氏名
- 生年月日
- 電話番号
- 住所
- 保険情報
- 症状チェック欄
- 自由記述欄
などの情報を取得可能です。
取得したデータは、CSV形式での出力に加え、ORCAのAPIを利用したデータ連携にも対応しています。
CSVデータを電子カルテシステムへインポートすることで問診票の手入力作業を削減できるほか、ORCAへの患者情報・診療行為データの入力を自動化することも可能です。
※ORCA連携のご利用には環境構築および設定が必要です
※電子カルテ(例:モバカルネット等)との連携可否・データ反映の挙動は各システム仕様に依存します
3.問診票データ化の処理フロー
紙の問診票をスキャンすると、AI-OCRによって文字情報が読み取られます。
あらかじめ設定した読み取りエリア(ゾーン)から必要な項目を取得し、CSVデータとして出力します。
そのCSVを電子カルテシステムへインポートすることで、問診票の内容をシステムへ登録できます。
① 問診票を記入 → ② スキャナ / 複合機で読み取り → ③ AI-OCRが解析 → ④ データ抽出 → ⑤ CSV / システムへ連携

4.OCR読み取り結果(サンプル)
ゾーン設定
問診票のレイアウトに合わせて、読み取り対象となるエリア(ゾーン)を事前に設定します。
各項目ごとに読み取り位置を定義することで、必要な情報を安定して取得できます。

ゾーン設定画面
※本サンプルに記載されている内容はすべてダミーであり、実在の人物・情報とは一切関係ありません。
OCR読み取りからCSV出力までの流れ
設定したゾーンに基づき、問診票の文字を読み取り、データとして出力します。
以下は、実際の処理からCSV出力・システム連携までの流れです。
問診票
実際に記入された問診票を読み取り対象とします。
手書き・チェック項目・自由記述などの情報が含まれます。
スキャンした問診票PDF
※本サンプルに記載されている内容はすべてダミーであり、実在の人物・情報とは一切関係ありません。
読み取り結果の確認(OCR結果)
問診票の文字はOCRによって読み取られ、結果は画面上で確認できます。
必要に応じて内容の修正も可能で、確認を行わず自動処理する運用にも対応できます。
※帳票に応じて事前にゾーン設定を行うことで、安定した読み取りが可能です。

読み取り結果の確認・修正画面
CSV出力(データ化)
読み取った情報はCSV形式で出力され、患者情報などのデータとして利用できます。

CSV(Excel)画面
連携システムへの取り込み
出力したCSVデータを連携システムへインポートすることで、問診票の内容をシステムへ登録できます。

CSVファイルインポート後の連携システム画面
※システム上に記載されている内容はすべてダミーであり、実在の人物・情報とは一切関係ありません。
5.導入メリット
問診票入力業務の効率化
問診票の内容を電子カルテへ手入力する作業を削減し、受付業務の負担軽減につながります。
特に外来受付など、問診票の処理件数が多い現場で効果を発揮します。
入力ミスの削減
紙の問診票を見ながら入力する作業を減らすことで、転記ミスや入力漏れのリスクを軽減できます。
業務時間の短縮
問診票1枚ごとの入力作業を削減することで、日々の業務時間の短縮につながります。
例)1日50件 × 2分 = 約100分
→ OCR活用で大幅削減
データ活用のしやすさ
問診票の情報をCSVデータとして管理することで、検索・管理・分析など、後続業務での活用が可能になります。
運用に応じた柔軟な対応
- 読み取り結果を確認してから出力する運用
- 確認を行わず自動処理する運用
など、現場に合わせた運用が可能です。
6.トライアルのご案内
実際の問診票やその他医療業務で取り扱う書類を用いたOCR読み取りテストを実施いただけます。
ご要件や環境に応じて、以下の2つの方法をご用意しています。
クラウド環境でのテスト(簡単・すぐ試せる)
弊社環境にアクセス可能なユーザーを発行し、すぐにOCRテストを実施いただけます。
- サーバ構築・インストール不要
- すぐに検証開始可能
- 弊社による直接サポート対応あり
※本環境は弊社管理下の検証環境です
※テスト時はダミーデータでのご利用をお願いします
※本番環境とは完全に分離されています
ローカル環境でのテスト(本番に近い構成)
お客様環境にて動作検証を行うためのデモライセンスの発行が可能です。
- 実際の運用に近い構成で検証可能
- セキュリティポリシーに準拠した検証が可能
※サーバ構築やネットワーク設定(ポート開放等)が必要になります
お客様環境に応じた検証が可能です
「まずは簡単に試したい」場合はクラウド環境、「本番を見据えて検証したい」場合はローカル環境など、ご状況に応じて最適な方法をご提案します。